正直なところガチ登山には向いているとは言えないが、汎用性・コスパの高いCB缶で最軽量、コンパクト。キャンプやちょっとしたお出かけ、低登山で重宝するのでなんだかんだと持ち出してしまう「TriTrail ST-350」のレビューをお届けします。
気に入っているところ
SOTOのサイトには「CB缶モデルで軽量・コンパクトを実現した登山用シングルストーブ」とありますが、正直「ガチ登山」に持っていくのであれば、軽量化・スタッキングの相性に優れたOD缶バーナーが良いでしょう。しかし、私の使い方は「キャンプ・お出かけ・低登山」などゆる~い使い方。「高コスパ・使いやすい・そこそこ軽量」な「TriTrail ST-350」は私のスタイルにマッチしました。
コスパ・汎用性抜群CB缶
「OD缶110g」は400円~700円ぐらいでしょうか。「CB TOUGH 125」は1缶440円。「岩谷 CB-JR-120S」であれば、ヨドバシで1缶200円で購入可能で、お出かけ・低登山・冬キャンプでなければ問題なく、OD缶と比べてランニングコストは半分ぐらいです。過酷な状況が予想される場合は「CB TOUGH 125」を持ち出します。
そこそこ軽量・コンパクト
以前所有していた「レギュレーターストーブ ST-310」はサイトでは330gで「ST-350」は135gでCB缶のバーナーとしては最軽量です。「ST-310」と比べると十分軽量で、非常にコンパクト。キャンプ荷物の軽量化に一役買ってくれました。「低登山・お出かけ」レベルであれば十分軽量で許せる範囲と言えます。


風にも強く安定して気軽に使える
低登山を始めたての時は、アルコールストーブを使っていたのですがアルコールストーブは風に弱く、風の中で使うためには風防が必須となります。しかも風が強いと炎広がってが頼りない。あと、風防に加えて、五徳・アルコール容器・ライターを持っていくと意外とかさばるのと、転倒に気を使う必要があります。その点「TriTrail ST-350」は本体とCB缶で完結し少しぐらいの風でも炎は安定しているので、気を使う必要もありません。


超軽量コンパクトとは言えませんが、低登山・お出かけレベルであれば十分実用的。その上キャンプにおいては五徳問題を解決すれば、主戦力に。
気になるところ
スタッキングの相性は良くない
少しでも荷物をコンパクトにしたい場合、スタッキングは必須ですがスタッキングの相性は良くないです。「Ti 400FD」はもちろん、125㎜径、700mlのクッカーでも収まらず。147㎜径、1000mlのクッカーでギリギリ収まる程度です。

五徳が3本で安定性がいまいち
「ST-350」は五徳が3本で、安定性は五徳が4本の「ST-310」のほうが軍配が上がります。足場が不安定で水平を保てない場所、キャンプなどで重心が安定しないフライパンなどの場合は少し不安がありました。そこで「N-project チタン折畳式 ゴトク」を購入しました。




結果は購入して大正解でした。チタン製で軽量、組み立ても簡単でなので追加でもって行くのも苦になりません。径の小さなクッカーも柄の長い重心の安定しないフライパンも安定してのせられるようになりました。特にキャンプではクッカーを選ばないという能力は意外と重要です。
まとめ
繰り返しになりますが主な使い方が「ガチ登山」でなければ非常に使えるバーナーだと思います。低登山にも使用でき、CB缶なので五徳問題を解決すればキャンプにおいても主戦力となる「ST-350」買ってよかったです。

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